本当は身体は脳に何を訴えているのか?――身体の声を解き明かそうではないか
こんにちは、せも太郎でございます。♬♪
いやぁ〜、とんでもなく面白いところへ来てしまいましたなぁ。
「身体の声を聴きましょう」なんて言葉は、よく耳にします。
でもですよ。
その身体は、本当は脳に何を訴えているのでしょうか?
「腹が減ったから食べろ」なのか。
「疲れたから休め」なのか。
「痛いから動くな」なのか。
どうも、そんな単純な話ではなさそうなんですなぁ。
身体が脳へ送っている本当の訴えは、おそらく――
「今の私と、今いる環境との関係を調整してくれ!」
これではないかと思うのです。
身体は、黙っているようで一日中しゃべっている
心拍、血圧、呼吸、体温、血糖、空腹、腸の膨らみ、筋肉の張り、関節への負荷、炎症、眠気。
身体の中では、こんな情報が神経やホルモン、免疫物質などを通して、休むことなく脳へ送られています。
これらの身体内部の状態を感じ取り、脳が意味づけする仕組みを「内受容感覚(インターオセプション)」と呼びます。
身体は情報を送る。
脳はそれを受け取って解釈する。
ところが現代は、この「解釈」がどうも怪しい。
身体が「使い方を変えてくれ」と言っているのに、脳は「歳だから仕方ない」と訳す。
身体が「回復する時間をくれ」と言っているのに、脳は「コーヒーを飲んで頑張れ」と訳す。
身体が「エネルギーを使わせてくれ」と言っているのに、脳は「もっと食べろ」と訳す。
お〜い脳よ!
その翻訳、本当に合っているのかい?🤣
①「燃料が足りない」ではなく「燃料を使わせてくれ」
疲れた。力が出ない。腹が減った。
そんな信号が届くと、脳はすぐに「食べろ!」と判断します。
しかし身体が訴えているのは、カロリー不足だけとは限りません。
- 入ってきた燃料を筋肉で使えていない
- 酸素の供給と消費が釣り合っていない
- 睡眠不足で回復できていない
- 血糖の変動を空腹と感じている
- 動かなすぎて代謝の流れが滞っている
つまり身体は、
「もっと入れてくれ」ではなく、「入れる前に、今あるものを使わせてくれ!」
と訴えていることもあるんですなぁ。
食べることばかり考えて、使うことを忘れたら、そりゃ身体も戸惑いますわな。
②「動きたくない」ではなく「その使い方では動けない」
膝が痛い。腰が重い。股関節が引っかかる。
脳は直ちに、
「壊れたぞ! 動くな!」
と大騒ぎします。
もちろん、強い痛みや長引く痛みは医療的な確認が必要です。無理をしてよいという話ではありません。
しかし身体が訴えているのは、単純な「運動禁止」ではなく、
- 同じ場所ばかりに荷重が集中している
- 筋肉同士の連携が切れている
- 呼吸を止めて力んでいる
- 刺激に対して回復が追いついていない
- 動作や姿勢を変えてほしい
という「使い方の修正要求」かもしれません。
せも太郎も、股関節がピキッとしたときに速度を落とし、力を抜き、骨盤の動きを調整すると、身体の反応が変わることがあります。
股関節は「走るな!」と言っていたのではなく、
「その力み方じゃねぇ! 腿を持ち上げず、骨を滑らせておくれ!」
と言っていたのかもしれませんなぁ〜♬♪
痛みは敵でも、絶対命令でもない。
身体から届いた情報を読み解くための、大切な手がかりなんです。
③「眠い」のではなく「修復する時間を返してくれ」
眠い。だるい。集中できない。
現代の脳は、これをすぐ「怠け」と判定します。
そこでコーヒーを流し込み、甘い物で持ち上げ、スマートフォンでさらに刺激を加える。
身体は休みたいと言っているのに、脳がフェスを始めてどうするんだい!🤣
身体の本音は、
- 神経系を鎮めたい
- 筋肉や組織を修復したい
- 免疫反応を処理したい
- 記憶や感情を整理したい
- エネルギー収支を戻したい
なのかもしれません。
「もっと刺激をくれ」ではない。「刺激を止めなければ、修復作業に入れないぞ!」
身体は、そう訴えているのではないでしょうか。
④「食べたい」のではなく「何かが満たされていない」
「甘い物が食べたい」
「しょっぱい物が欲しい」
「夜なのに何か食べたい」
これを全部、身体の声だと思ってよいのでしょうか?
腸は、食べ物による膨らみや栄養、腸管ホルモンなどの情報を脳へ送っています。
けれど「食べたい」という感覚には、
- 本当のエネルギー不足
- 水分や塩分の不足
- 睡眠不足
- 不安、退屈、寂しさ
- いつもの時間に食べる習慣
- 香りや映像から生まれた期待
などが混ざっています。
身体から届いた小さな信号に、脳が記憶、広告、習慣、感情をトッピングして、最後に、
「よし! ラーメンとケーキを食べれば全部解決だ!」
と翻訳している可能性もある。ずいぶん豪快な誤訳ですなぁ。🤣
欲求は、身体の声そのものではない。
身体から届いた信号に対する、脳の解釈なのです。
⑤「具合が悪い」のではなく「ただいま免疫が作業中」
熱っぽい。身体が重い。食欲がない。眠い。
そんなとき、身体の中では免疫系が働き、その情報も神経や免疫物質などを通して脳へ伝わっています。
活動を落とし、食欲を変え、眠らせることで、外で使うはずだったエネルギーを防御や修復へ回そうとしている可能性があります。
身体はただ病気に負けているのではなく、
「ただいま内側で大仕事中! 外回りは少し休んでおくれ!」
と行動を変えさせようとしているのかもしれません。
もちろん、強い症状や続く不調は自己判断せず、医療機関へ相談することが大切です。
⑥「楽をしたい」のではなく「安全だという証拠を見せてくれ」
呼吸が浅い。肩が上がる。お腹が固い。眠れない。落ち着かない。
これは意志が弱いからではなく、神経系がまだ、
「警戒を解くな!」
と判断しているのかもしれません。
現代には目の前に熊がいなくても、時間、人間関係、仕事、情報、将来への不安があります。
頭では「大丈夫」と言っていても、身体は大丈夫だと確認できていない。
だから必要なのは「もっと頑張れ!」ではなく、
「もう警戒を解いてもよい」という証拠を、身体に届けること。
ゆっくり吐く呼吸。安心できる人との会話。温かい食事。静かな時間。無理のない運動。自然の中を歩くこと。
身体は理屈ではなく、体験によって安全を確認するんですなぁ。
身体の信号を、脳はこんなふうに誤訳する
| 身体から届く信号 |
脳がしがちな誤訳 |
本当かもしれない訴え |
| 疲労 |
根性がない |
回復と配分を見直して |
| 空腹・食欲 |
すぐに何か食べろ |
水分、睡眠、感情も確認して |
| 痛み |
壊れたから動くな |
負荷や使い方を確かめて |
| 動悸・不安 |
悪いことが起こる |
警戒系が高まっているよ |
| 眠気 |
サボっている |
修復時間を確保して |
| 食後の重さ |
年齢のせい |
量、内容、食べ方を見直して |
身体の声を聴くとは、身体の言いなりになることではない
ここは大切なので、声を大にして言っておきましょう。
身体の声を聴くことと、感じたことに全部従うことは違います。
「甘い物が欲しい」と感じたから食べる。
「動きたくない」と感じたから一日中動かない。
「痛い」と感じたから身体をまったく使わない。
これでは、身体との対話ではなく、届いた通知を開いた瞬間に全部承認しているだけですなぁ。🤣
身体の感覚は、弱ければ見逃します。強く受け取りすぎれば、不安や恐怖として拡大することもあります。
だから、すぐに善悪を決めない。
- 何を感じているか
- いつから始まったか
- 何をした後に変わったか
- 休むと変わるか、動くと変わるか
- 食事、睡眠、気持ちと関係しているか
観察して、試して、また観察する。
身体の声は命令ではない。
自分を知るためのデータなんです。
身体が脳へ訴えている、本当の一言
身体は脳に、こう訴えているのではないでしょうか。
「私を黙らせるな。勝手に決めつける前に、まず観察してくれ!」
痛み止めが悪いわけではありません。
便利な生活が悪いわけでもありません。
食べることも、休むことも悪くない。
しかし、身体から信号が届くたびに、薬、糖、酒、刺激、気合だけで消してしまったら、脳はいつまでたっても身体の言葉を覚えられません。
せも太郎にとって、発酵も、山歩きも、ワラーチも、心拍走も、空腹も、呼吸も、身体を支配するための道具ではありません。
脳に、身体の言葉を思い出させるための稽古なんです。
発酵は、菌を思いどおりに支配することではない。
温度、湿度、時間、塩、素材を観察しながら、菌の働ける環境を整えることです。
身体も同じですなぁ。
痛みや疲労を力ずくで消すのではなく、身体が働ける環境を整える。
発酵は「分解と創造」。
身体との対話も、脳の古い思い込みをいったん分解し、新しい解釈を創造すること。
身体は壊れているのではない。
身体は、ずっと知らせ続けている。
もしかすると、聞こえなくなったのは身体の声ではなく、脳の聞く力の方かもしれませんなぁ。
さあ、自分の身体は今日、何と訴えているのでしょう。
すぐに答えを出さず、ちょいと耳を澄ましてみようではありませんか。
そんなことを考えていると、せも太郎の頭の中は、またまたワクワクウキウキしてくるんだなぁ〜♬♪
by・・せも太郎
※本記事は、身体感覚と脳の働きを考えるための一般的な内容です。強い痛み、息苦しさ、胸痛、急な動悸、発熱、長引く不調などがある場合は、自己判断せず医療機関へご相談ください。