畑で採れたサツマイモ、ご近所からいただいたサツマイモ…実りの秋は、嬉しいけれど「こんなにたくさん、食べきれないかも?」と焦ってしまいますよね。🍠
でも、ご安心ください!さつまいもは上手に保存すれば、追熟して甘みを増しながら春先まで美味しく食べることができます。

今回は、新聞紙を使った基本の保存から、甘みを凝縮する干し芋、便利な冷凍テクニックまで、大量のさつまいもを無駄なく最後まで楽しむための方法を徹底解説します!
まずは基本!さつまいも保存の3つのルール 📜
どんな保存方法を選ぶにしても、まずこの3つの基本を絶対に押さえておきましょう。
- 洗わない!: 収穫後のさつまいもは、土がついたままの方が長持ちします。土が湿っている場合は軽く乾かしますが、水洗いは絶対にNGです。食べる直前に洗いましょう。
- 適温を保つ: さつまいもは寒さに弱い野菜です。最適な温度は13〜15℃。冷蔵庫は寒すぎるので入れないでください。❄️
- 傷のあるものから食べる: 傷があるとそこから傷みやすいので、見つけたら早めに食べるか、傷の部分を多めに取り除いて調理しましょう。
① 一番手軽!新聞紙で包んで常温保存(保存期間:1〜2ヶ月)📰
最も一般的で簡単な方法です。この方法で保存すると、さつまいものでんぷんがゆっくりと糖に変わり、甘みが増していきます(追熟)。
【手順】
- さつまいもを1本ずつ、優しく新聞紙で包みます。新聞紙が湿気を適度に吸ってくれます。
- 段ボール箱や通気性の良いカゴに入れます。さつまいもが呼吸できるように、箱の蓋は少し開けておくか、空気穴を開けておきましょう。📦
- 直射日光の当たらない、暖房の影響を受けにくい冷暗所(玄関や北側の部屋など)で保存します。
【ポイント】
② 甘みを凝縮!干して長期保存(保存期間:冷蔵1週間、冷凍1〜2ヶ月)☀️
「干し芋」にすることで、甘みがギュッと凝縮され、最高のおやつになります。長期保存も可能になる、一石二鳥の方法です。
【干し芋の作り方】
- 蒸す: さつまいもをよく洗い、皮付きのまま蒸し器でじっくり蒸します。竹串がスッと通るくらい柔らかくなるまで(40分〜1時間ほど)。
- 皮をむく: 熱いうちに火傷に注意しながら皮をむきます。
- 切る: 完全に冷めてから、1cm程度の厚さの輪切りや、縦長のスティック状に切ります。
- 干す: ザルや網に重ならないように並べ、風通しの良い日陰で干します。夜は室内に取り込みましょう。
- 完成: 表面が乾き、中がねっとりとした「半生」の状態になったら完成です(3日〜1週間が目安)。
【保存方法】
- すぐに食べる分: キッチンペーパーで包んで密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
- 長期保存する分: ラップで小分けにして冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存します。
③ 調理に便利!冷凍保存(保存期間:約1ヶ月)❄️
調理の手間を省きたい場合や、使い切れなそうな場合に便利な方法です。加熱してから冷凍するのが断然おすすめです。
【生のまま冷凍】
皮をむき、輪切りやいちょう切りなど使いやすい形に切り、5分ほど水にさらしてアクを抜きます。水気をしっかり拭き取り、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。ただ、食感が多少変わることがあるため、煮物や味噌汁などに向いています。
【加熱してから冷凍(おすすめ!)】
- マッシュにして冷凍: 蒸したり茹でたりしたさつまいもを温かいうちに潰します。冷めたら小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋へ。スープやサラダ、お菓子作りにすぐに使えて非常に便利です!🥣
- 焼き芋にして冷凍: 焼き芋にした後、1本ずつラップに包んで冷凍します。食べる時は電子レンジで温めるだけで、いつでも熱々の焼き芋が楽しめます。

④ ちょっとユニークな「発酵」という選択肢 麴
さつまいもを「発酵食品の材料」として使うことで、違った形で保存し、楽しむことができます。少し上級者向けですが、興味があれば新しいさつまいもの楽しみ方として挑戦するのも面白いかもしれません。
- さつまいも味噌: 味噌を仕込む際に、大豆の一部を蒸して潰したさつまいもに置き換えると、自然な甘みでまろやかな味わいになります。
- さつまいも甘酒: 米麹と蒸したさつまいもで、飲むスイートポテトのような甘酒が作れます。
- パン種(酵母)に: 蒸したさつまいもから自家製酵母を起こし、パン作りに活用する方法もあります。
まとめ:大量のさつまいもを無駄なく楽しむためのプラン例 📝
例えば30本あるなら、ぜひいくつかの方法を組み合わせてみてください。
- まずは20本を新聞紙で常温保存: すぐに食べる分と、追熟させて甘みを増したい分に。
- 状態の良い5本で「干し芋」を作る: 天気の良い週末に挑戦!自家製の味は格別です。
- 残りの5本は「マッシュ冷凍」: 忙しい日のために冷凍ストック。ポタージュやサラダにサッと使えてとても便利です。
この方法なら、様々なさつまいもの美味しさを、長期間にわたって楽しむことができます。ぜひ、ご自身のライフスタイルに合わせて、さつまいもライフを満喫してくださいね!
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