歴史から見る感染病

1918年大正7年からスペイン風邪が発症
当時の文豪達も羅漢していた😅

そのひとり!芥川龍之介

芥川龍之介は、1918年11月のころに罹患して
友人への手紙で「僕は今スペイン風邪で寝ています」と通知をしたうえで、見舞いを断っている

病状が重篤ではなかったと思われるのは、その手紙に下の俳句を書いているため

『胸中の凩(こがらし)咳となりにけり』

凩というのは、俳句の冬の季語

この時の、芥川症状は熱と甚だしい咳であったようですね

これが18年11月2日のことです。

さらに、その翌日は、別な友人にあてて

『凩や大葬(ひ)の町を練る』

と書き、「まだ全快に至らず」、その手紙を寝ながらしたためたことも記しています。

「まだ全快に至らず」ならば、軽かったのかと思われますが、そうではなく
「僕のインフルエンザのぶり返しでひどく衰弱していた。辞世の句も作った」
というのですから、死も覚悟したのかもしれない

というのも、いったんは治ったものの、今のコロナにあるように2度目の感染が起こって、衰弱を余儀なくされたのでしょうな

翌年3月の2度目の罹患時には、

『思へ君庵の梅花を病む我を』

としたためています

私のいるところの梅の花、それから病中の私を察してください、との意味

歴史を見るということは大切ですなぁ🤗

#スペイン風邪
#歴史から見る感染病

by・・せも太郎

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